Tether(テザー・USDT)の今後が懸念されている理由

2018年10月2日、Tether Limited社がDeltecというバハマの銀行に口座を開きました。

Tether(テザー・USDT)には現在、いくつかの疑惑が持ち上がっており、その懸念点からステーブルコインとしては致命的な“価格の変動”が起こっているのです。

今回は、そもそもTether(テザー・USDT)とは何なのか、またTether(テザー・USDT)はどういった点で懸念されているのかを、Tether(テザー・USDT)の仕組みやステーブルコインの役割を交えながら紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

にゃんこ

にゃんこ
Tether(テザー・USDT)って聞いたことあるにゃん。
ビット先生

ビット先生
Tether(テザー・USDT)の動きは世界的に注目されているので、動向は確認しておきたいところだぞぃ。

Tether(テザー・USDT)ってなに?

Tether Limited社は仮想通貨(暗号資産)であるUSDTを発行しており、1USDTの価値が1USDとほぼ同等な価値を持つステーブルコインとして人気があります。

現在最も取引されているステーブルコインがUSDTです。

しかし、Tether(テザー・USDT)にはステーブルコインとしての価値の裏付けや、Bitfinexとの関係性についての疑惑により、Tether(テザー・USDT)への懸念が広がっており、未だその懸念は払拭されていないのです。

まずはTether(テザー・USDT)理解するために、以下3つの用語について簡単なイメージをつかんでおきましょう。

  • 法定通貨:日本円や米ドルなど、日常生活で利用してるお金
  • ペッグ通貨:法定通貨など、基準となる価値に紐付けられた通貨
  • ステーブルコイン:ペッグ通貨として安定した価値を保っている仮想通貨(暗号資産)

▼法定通貨

法定通貨は、現在私たちが生活の中で日常的に使っている硬貨や紙幣の事で、日本円や米ドルの事ですね。日本円については硬貨を国が、紙幣は日銀が発行しています。

日銀が発行している1000円札紙幣は、国が発行している500円硬貨2枚と同等の価値があります。これは、絶対的に信頼出来るモノであり、価値の指標として認められた通貨です。

▼ペッグ通貨

ペッグとは「安定させる、固定する」という意味を持っています。

仮想通貨取引においての「ペッグ通貨」とは、法定通貨や金(ゴールド)、あるいは原油などの価値とコインの価値を連動させる事で、信頼性を担保したコインの事です。

Tether(テザー・USDT)は、USD(米ドル)とペッグしているコインで、1USD=1USDTになるよう調整されています。

▼ステーブルコイン

ステーブルコインも「安定したコイン」という意味で使われており、「ペッグ通貨」も「ステーブルコイン」もほぼ同等の意味を持った用語です。

※厳密にはニュアンスが違いますが、ここではあくまでもイメージで捉えてください。

例えば、法定通貨とペッグされた通貨を「法定ペッグ通貨」と言いますが、文章表現としては「法定ペッグ通貨、いわゆるステーブルコイン」といった表現が多く見られます。

というのも、ペッグするものには「法定通貨」や「金」「原油」、また「仮想通貨(暗号通貨)」にペッグしたコインなども存在するため、何かにペッグする事で安定した価値を持つコイン全般を「ステーブルコイン」と表現します。

今回のTether(テザー・USDT)については、法定通貨(米ドル)にペッグされたステーブルコインという表現になります。

▼Tether(テザー・USDT)の仕組み

Tether(テザー・USDT)は、1USDTの価値を1USDとほぼ同等に固定した仮想通貨(暗号資産)のステーブルコインとして発行されているため、その他の仮想通貨(暗号通貨)に大きな価格変動が起きた時、一時的な利益確定をしなくても、USDTへ換金に換金する事で、一時的な資産の退避という使い方も出来ます。

また、Tether(テザー・USDT)のようなステーブルコインは価値が安定していますので、決済目的として利用する事も可能になるでしょう。

このように、Tether(テザー・USDT)には法定通貨(USD)とほぼ同等の価値を持たせるという役割があります。

これを実現するのが、USD(米ドル)とのペッグです。

Tether Limited社は、まず自社で法定通貨であるUSD(米ドル)を入金しておきます。その上でUSDTを発行し、USDTが確実に1USD(1米ドル)と換金できる状況を作っています。

Tether Limited社が発行するUSDTと、換金のために保有するUSDを同じ数量に保つ事で、「法定通貨(米ドル)とUSDTの価値を担保する」事が出来るのです。

これがTether(テザー・USDT)の仕組みであり、ステーブルコインとしての“信頼性”となります。

Tether(テザー・USDT)への懸念点

Tether(テザー・USDT)への懸念は大きく以下の3つです。

  1. Tether Limited社と仮想通貨取引所Bitfinexが癒着しているのではないか
  2. USDTをBitfinexと協力する事でビットコインの相場をコントロールしているのではないか
  3. 本当にUSDとのペッグを担保するだけの資産(米ドル)を保有しているのか

これらの懸念点が事実ならば、Tether(テザー・USDT)への信頼性はおろか、仮想通貨市場全体の信用を揺るがす大惨事に繋がりかねないのです。

以下、2018年10月2日までに分かっている情報を元に、一つ一つを解説していきます。

▼1.Tether Limited社と仮想通貨取引所Bitfinexが癒着しているのではないか

Tether(テザー・USDT)は、1度に大量のUSDT(100億円規模)の発行を数回行なっていました。

そして、仮想通貨取引所のBitfinexでは、大口取引と言えるUSDTペアのレバレッジ取引が行われていたのです。

もともと、Tether Limited社とBitfinexは提携しているものの、それぞれが独立した法人でなければなりません。

しかし、これを受けた投機・投資家からは「Tether(テザー・USDT)が発行したUSDTをBitfinexで売買しているのではないか」「そもそもTether Limited社とBitfinex双方の運営が独立していないのではないか」といった疑惑が浮上しました。

これが本当であれば何を意味するかというと、Tether Limited社が保有している法定通貨(米ドル)での準備金以上のUSDTを発行し、Bitfinexを使ってビットコインの買い支えをしているのではなか、という可能性です。

もちろん、両社共に「運営は完全に独立している」ことを主張していましたが、Tether Limited社とBitfinexのCEOが同一人物であったという事実も発覚し、CFTC(米商品先物取引委員会)に召喚される事態にまで発展したのです。

▼2.USDTをBitfinexと協力する事でビットコインの相場をコントロールしているのではないか

Tether Limited社と仮想通貨取引所Bitfinexが癒着しており、例えばTether(テザー・USDT)を自由に発行し、Bitfinexでビットコインを売買するような事があった場合、仮想通貨市場の相場をコントロールする事が可能となってしまいます。

これは、仮想通貨市場だけではなく、経済破壊に繋がりかねない重大な問題なのです。

誰かがお金を勝手に作り、価値をコントロールできるとなってしまえば、私たちのお金の価値は不安定で信頼性のないものとなりますよね。

▼3.本当にUSDとのペッグを担保するだけの資産(米ドル)を保有しているのか

現在一番懸念されており、不安要素となっているのが「USDT」を担保できるだけの法定通貨(米ドル)を本当に保有しているのかという疑惑です。

USDTをステーブルコインと位置付けるためには、確実に法定通貨である米ドルとしての準備金を保有していなければなりません。

しかし、上記のように、USDTが度々大量発行されている事実は、その裏付けとなる「USD(米ドル)との釣り合いが取れなくなっているのではないか」という懸念がありますよね。

ステーブルコインであるUSDTは、必ず1USDTが約1USDに換金できる保証が必要です。

しかし、その供給バランスが崩れていると、極端な話ですが、全てのUSDTを一度にUSD(米ドル)に換金した場合、USD(米ドル)が足りないのではないか、ということです。

USDTの発行量に対して、USD(米ドル)の保有量が足りないとなれば、USDTがステーブルコインとしての役割を果たしていないという事態になってしまいます。

そこでTether Limited社は、自社の準備金が十分であるという証明のために、会計監査会社であるFriedman LPPに監査依頼をしていたのですが、2018年1月末、これを解消してしまったのです。

会計監査会社との関係解消により、「実は価値を担保するための準備金を担保していないのではないか」という疑惑が強まりました。

そんな中、Tether Limited社はバハマで70年以上の実績を持つDeltec銀行との提携し、口座を開設した事を発表しました。また、2018年10月31日時点で米ドルとして十分な準備金を保有する旨の証明書の公式文書を公開したのです。

以下、公開された文書です。

参照元:Tether公式サイト

このように、公式文書を公開したのですが、この文書にはDeltec社の押印が無い事などから、Tether Limited社への懸念が払拭される事はありませんでした。

これが、2018年11月2日時点の状況です。

Tether(テザー・USDT)とステーブルコインの今後

ステーブルコインはそもそも、価格の安定した信頼性のある仮想通貨(暗号資産)という立ち位置でなければなりません。

しかし、その根底を揺るがすこれらの懸念点は、Tether(テザー・USDT)の存在事態を危うくするものです。

今後Tether(テザー・USDT)は、懸念点全てを完璧に払拭する必要があり、それが出来なければステーブルコインとしての役目は終わりとなってしまいますね。

Tether(テザー・USDT)が危ういと感じれば、投機・投資家の資産は他のステーブルコインに移ります。

因みに、法定通貨を担保としたステーブルコインには2018年11月現在でも多く存在します。

  • 米ドル担保:TrueUSD(トゥルーユーエスディー・TUSD、USDCoin(ユーエスディーコイン・USDC)、Gemini dollar(ジェミニダラー・GUSD)
  • 日本円担保:LCNEM(エルシーネム)、GMO Japanese YEN(ジーエムオージャパニーズエン・GJY)
  • ユーロ担保:EURS

※ GMO Japanese YEN(ジーエムオージャパニーズエン・GJY)については、「GMO Japanese YEN(GJY)/特徴・仕組み・将来性」の記事でも分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

先日発表があり、当ブログでも紹介した「GMO Japanese YEN(ジーエムオージャパニーズエン・GJY)」ように、これからも数々のステーブルコインが発行される事が予想されます。

Tether(テザー・USDT)は現在、様々なメディアに注目されており、その対応次第では今後のステーブルコインにも影響する可能性がありますので、しっかりとその動向を追う必要がありますね。

Tether(テザー・USDT)の今後が懸念されている理由 〜まとめ〜

Tether(テザー・USDT)は現在、ステーブルコインを代表する仮想通貨(暗号資産)と言っても過言ではありません。

そんなTether(テザー・USDT)が抱えている疑惑や懸念点をまとめておきます。

  • Tether Limited社と仮想通貨取引所Bitfinexが癒着しているのではないか
  • USDTをBitfinexと協力する事でビットコインの相場をコントロールしているのではないか
  • 本当にUSDとのペッグを担保するだけの資産(米ドル)を保有しているのか

これらが全て払拭される、あるいは別の形で解決する事は、仮想通貨(暗号資産)の未来をも左右する事になるかもしれませんので、今後のTether(テザー・USDT)の動向も、しっかりとチェックしていきましょう。

※仮想通貨取引所の利用、また仮想通貨取引・ICOへの参加については、リスクを伴うことがあります。これらリスクを自分自身でしっかりと把握した上で、無理のない資金で取引を行うことが大切です。自身でリスク管理をしっかりと行いましょう。

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